NURO光の開通工事は時間がかかる

NURO光を利用するうえで避けては通れないのが開通工事です。

 

フレッツ光や光コラボレーションなどの一般的なインターネット回線は、申し込みから利用開始まで約2週間から1ヵ月かかります。

 

NURO光は、申し込みから利用開始まで最短で20日間、通常は1ヵ月から2ヵ月かかります。

 

同じインターネット回線にもかかわらず、なぜNURO光は利用開始まで約2倍近くの日数を要するのでしょうか。

 

ここでは、NURO光の申し込みから利用開始までの流れや開通工事の概要、利用開始までの日数がかかる理由、少しでも利用開始までの日数を短縮する方法など、NURO光の開通工事に関する情報を分かりやすく紹介していきます。

 

NURO光の申し込みを検討している方も、NURO光の開通工事待ちの方も、是非とも最後まで目を通して、少しでも利用開始までの日数を短縮する為の参考にしてください。

NURO光の利用開始までの流れ

まずは、NURO光の申し込みから利用開始までの流れを説明します。

 

  • STEP1:申し込み

ソニーネットワークコミュニケーションズが運営するNURO光の特設ページから申し込み手続きを行います。

 

 

賃貸住宅にお住まいの方は、事前に建物所有者(オーナー、管理会社等)の工事実施の承諾が必要になります。

 

申し込み時に工事希望日を選択出来ます。

 

  • STEP2:確認メール受信(即日)

「NURO光」「カスペルスキーセキュリティ」2通の申し込み受付の連絡メールが、申し込み時に登録した連絡先メールアドレス宛に届きます。

 

  • STEP3:ID発行(2~3日後)

ユーザーID発行後、すぐにSo-netメールアドレスが使えるようになります。

 

1週間程度で「契約内容のご案内」が郵送で届きます。

 

  • STEP4:宅内工事日決定

申し込み時に宅内工事希望日を選択した場合は、約3日後に宅内工事日決定の連絡が、申し込み時に登録した携帯電話番号へSMS、及び、So-netメールアドレス宛に送られてきます。

 

また、希望日に工事の実施が出来ない場合は、NURO光開通センターより、申し込み時に登録した電話番号へ「宅内工事」の調整の連絡が来ます。

 

申し込み時に宅内工事希望日を選択しなかった場合は、約10日後にNURO光開通センターから日程調整の電話が来ます。

 

  • STEP5:宅内工事

So-netの指定工事業者が宅内工事を行います。

 

その際、立ち合いが必要となります。

 

  • STEP6:屋外工事日決定

屋外工事日は宅内工事の際に日程調整します。

 

宅内工事から最短1週間から10日で屋外工事を行います。

 

住宅環境によっては、工事日調整までに30日程度かかる場合があります。

 

  • STEP7:屋外工事

NTTの指定工事業者が屋外工事を行います。

 

その際、立ち合いが必要になります。

 

  • STEP8:利用開始

屋外工事後、すぐにNURO光が利用出来るようになります。

 

NURO光の公式ページに開通工事の流れを説明している2分43秒の動画があるので、気になる方は参考にしてみてください。

 

NURO光の開通工事の概要

開通工事は、宅内工事と屋外工事、計2回の工事を実施します。

 

それぞれの工事内容についてご説明していきます。

 

 

宅内工事

1回目の宅内工事にはSo-netの指定工事業者が来ます。

 

所要時間は、1時間から2時間程度です。

 

工事説明、及び、引き込み工事承諾書にサインしたら工事が実施されます。

 

1.光キャビネット取り付け

 

外壁にビスで光キャビネットを取り付けます。

 

これは、屋外工事で光ケーブルを電線から引く時の接続口になります。

 

ビス留めは最低3か所、ネジ穴の大きさは約4mm程度となります。ビス留めが不可能な場合や外壁に穴を開けたくない場合は、建築用の両面テープでの施行で対応してくれます。

 

賃貸住宅にお住まいの場合、建物所有者に無断で工事をするとトラブルの原因になりますので、必ず事前に許可を取るようにしましょう。

 

解約時に撤去工事を実施した場合、ビス留めした箇所は穴埋めしてもらえます。

 

外壁への光キャビネット取り付け例

 

2.光ケーブルの引き込み

 

設置した光キャビネットから、宅内に光ケーブルを引き込みます。引き込み方法は3種類あります。

  1. 電話線などの既存配管を利用する
  2. エアコンのダクトを利用する
  3. 新たに穴を開ける

宅内の状況を確認の上、最適な方法が提案されます。

 

電話線などの既存配管を利用

エアコンのダクトを利用

新規穴開け

 

3.光コンセントの取り付け

 

宅内に引き込んだケーブルに光コンセントを取り付けます。光コンセントは、光アウトレットと光ローゼットの2種類があります。

 

光コンセント

光アウトレット施工例

光ローゼット施工例

光アウトレットは既存配管から

引き込んだ際に取り付けます。

光ローゼットはエアコンダクトや既存または

新規の穴から引き込んだ際に取り付けます。

 

4.光コードの配線とONU設置

 

ONUを希望の場所に設置し、光コードで接続します。

 

光コード ONU

 

工事完了報告、及び、引き込み工事完了書にサインしたら、屋外工事の説明が行われます。

 

土日祝日に工事をする場合は通常の工事費とは別に3,000円の追加料金がかかります。

 

また、戸建住宅にお住まいの方限定で、宅内工事・屋外工事の同日対応が5,000円の追加料金で提供されています。

 

屋外工事

2回目の屋外工事にはNTTの指定工事業者が来ます。

 

所要時間は、1時間から2時間程度です。

 

5.最寄りの電柱から光ケーブル引き込み

 

最寄りの電柱から契約者宅へ光ケーブルを引き込みます。

 

6.光キャビネットへ接続

 

引き込んだ光ケーブルを光キャビネットに接続し、宅内に引き込んだ光ケーブルと接続したら、屋外工事完了です。

開通工事が遅い理由と対処方法

フレッツ光や光コラボレーションなどの一般的なインターネット回線は、申し込みから利用開始まで約2週間から1ヵ月かかるのに対して、なぜNURO光は申し込みから利用開始まで1ヵ月から2ヵ月もかかるのでしょうか。

 

開通工事が遅い理由

一般的なインターネット回線は開通工事が1回で終わりますが、なぜNURO光の開通工事はわざわざ宅内工事と屋外工事の2回に分けて行うのでしょうか。

 

それは、光ファイバーを保有および回線設備の開設・運用、ネットワークシステムの構築をしている電気通信事業者なのか、回線設備の開設・運用、ネットワークシステムの構築のみしている通信事業者なのか、または、全てを借り受けて提供だけしている通信事業者なのかの違いになります。

 

フレッツ光 光コラボレーション NURO光 電力系通信事業者
光ファイバーの保有 NTT東日本・西日本 NTT東日本・西日本 NTT東日本・西日本 電力会社
回線設備の開設運用 NTT東日本・西日本 NTT東日本・西日本 So-net 電力会社系列
利用者への提供 NTT東日本・西日本 光コラボ事業者 So-net 電力会社系列

 

フレッツ光は、NTT東日本・西日本が提供しているインターネット回線という事はご存知かと思いますが、インターネットを接続する為の光ファイバーや回線設備の開設・運用、ネットワークシステムの構築も全てNTT東日本・西日本が行っています。

 

そのため、当然ではありますが開通工事はNTTの指定工事業者が行います。

 

光コラボレーションは、フレッツ光に独自のサービスを付加して提供しているに過ぎず、インターネット回線はフレッツ網なので、開通工事はフレッツ光同様にNTTの指定工事事業者が行います。

 

コミュファ光やeo光などの電力系通信事業者は、その地域を管轄する電力会社が敷設した光ファイバーを使用し、回線設備の開設・運用、ネットワークシステムの構築は、電力会社の子会社やグループ企業が行っているので、開通工事は電力会社系列の指定工事業者が行うので1回で終わります。

 

NURO光は、NTT東日本・西日本が敷設した光ファイバーのうち未使用で芯線貸しが行われているダークファイバーを利用しています。

 

一方で、回線設備の開設・運用、ネットワークシステムの構築はNTT東日本・西日本に頼らずNURO光の運営会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ行っています。

 

光ファイバーの所有事業者はNTT東日本・西日本である為、最寄りの電柱から光キャビネットまで光ファイバーを引き込む作業はNTTの指定工事業者が行いますが、回線設備の開設・運用などはソニーネットワークコミュニケーションズである為、宅内工事はSo-netの指定工事業者が行うという、手間と時間がかかる仕組みになっているのです。

 

開通工事を少しでも早くする対処方法

宅内工事と屋外工事を異なる工事業者が行うという理由から、他社インターネット回線と比較しても2倍近い期間を要してしまうNURO光の開通工事ですが、少しでも早く利用開始するにはどうすればいいのでしょうか。

 

まず、NURO光を申し込み窓口により、宅内工事の日程が約1週間から10日変わります。

 

『NURO光の利用開始までの流れ、STEP4:宅内工事日決定』に記載していますが、申し込み時に宅内工事希望日を選択した場合は、約3日後に宅内工事日決定の連絡が来ます。

 

申し込み時に宅内工事希望日を選択しなかった場合は、約10日後にNURO光開通センターから日程調整の連絡が来ます。

 

申し込み時に宅内工事日の日程が決まるのと申し込みから約10日後に宅内工事日の日程が決まるのでは大きな違いです。

 

申し込み時に宅内工事希望日を選択出来るのは、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営するNURO光の公式サイトまたはキャッシュバックキャンペーンを提供している特設ページのみになります。

 

 

NURO光の正規代理店からの申し込みの場合、申し込み時に宅内工事希望日の選択が出来ず、どうしても宅内工事の日程が決まるまでに時間がかかってしまいます。

 

少しでも早く開通工事を終わらせたい方はNURO光の特設ページからの申し込みをおすすめします。

 

宅内工事は日程が決まってしまえば予定通り工事が行われる事がほとんどです。

 

問題が起こりやすいのはNTTが管轄している屋外工事になります。

 

屋外工事日は宅内工事の際に日程調整しますが、後日、NURO光開通センターより連絡が来るという事で、その場では決まらない事も多々あります。

 

宅内工事の際に日程調整した場合は最短1週間から10日後に屋外工事が行われますが、NURO光開通センターからの連絡待ちになった場合、連絡が来るまでに1週間から10日程度かかります。

 

2週間から1ヵ月経過しても屋外工事の日程調整の連絡が来ない場合もあります。

 

少しでも早く開通工事を終わらせたい方は、宅内工事が終わった翌日には、こちらからNURO光開通センターに電話連絡して、屋外工事の日程調整をしてしまいましょう。

 

【NURO光 開通センター】
東日本エリア:0120-201-761
西日本エリア:0120-130-624

 

受付時間は9:00~21:00(年末年始除く年中無休)となります。

 

宅内工事の翌日に連絡するのは気が引けるという方は、目安として、10日経過してもNURO光開通センターから連絡が来ない場合は、日程調整が難航している可能性があるので、一度問い合わせしてみましょう。

開通工事の評判・口コミ

NURO光の開通工事に関する評判・口コミを調査してみました。

 

 

 

 

1回目の宅内工事までは比較的スムーズに進むことが多いようですが、2回目の屋外工事に関しては
「屋内工事が終わっても屋外工事の日程連絡が来ない」
「NURO光開通センターに連絡してもなかなか工事の日程が決まらない」
「何度も工事予定日が延期になった」
といった、評判・口コミを多数見かけました。

 

 

真偽の程は確かではありませんが、2回目の屋外工事を早める為には、NURO光開通センターからの連絡を待つのではなく工事日が確定するまでこちらから何度も電話をした方がいいというアドバイスもありました。

 

NURO光は、通信速度が速く月額料金も安く魅力的ですが、サービス提供開始以降、開通工事の遅延だけはいまだに解消されていません。

 

 

 

また、マンション内の配線方式の問題で、宅内工事の段階でNURO光が導入出来ず、申し込みがキャンセルになる場合はありますが、屋外工事の段階でキャンセルになる場合も稀にあるようです。

 

何週間も開通工事を待った挙句キャンセルになり、再度、他社のインターネット回線に申し込みをして、また開通工事を待つのは嫌ですね。

 

 

 

 

戸建住宅にお住まいの方限定ですが、立ち合い工事の日程調整が難しい方は、5,000円の有償ですが宅内工事・屋外工事の同日対応が利用されています。

まとめ

NURO光の開通工事は、他社のインターネット回線と異なり、宅内工事と屋外工事の2回に分けて行われるため、想像以上に時間がかかる場合があります。

 

特に、屋外工事は1ヵ月以上待たされる事も多く、申し込みは時間にゆとりを持ってする事がおすすめされます。

 

宅内工事完了後に、なかなか屋外工事の日程が決まらない場合は、積極的のNURO光開通センターに電話するようにしましょう。