auひかり マンションは通信速度が遅い!?
auひかりには、一戸建てにお住まいの方向けの「auひかり ホーム」とマンション・アパートなどの集合住宅にお住まいの方向けの「auひかり マンション」があります。
auひかり マンションは、マンションに引き込んだ光ファイバーを棟内の複数の居住者で共同利用する事により月額料金が低価格に設定されています。
光ファイバーを利用したauのインターネット回線サービスは上り下り最大1Gbps、auひかり ホームで高速サービスを利用した際は上り下り最大5Gbpsまたは10Gbpsの超高速インターネットになります。
ベストエフォート型サービスなので技術規格上の通信速度が出ないのは仕方ありませんが、auひかり マンションは通信速度が遅いと言う評判や口コミが見受けられます。
なぜ、auひかり ホームは通信速度に定評があるのに、auひかり マンションは通信速度が遅くなってしまうのでしょうか。
ここでは、auひかり マンションの通信速度が遅いと言われる原因と、6つのタイプを徹底比較していきます。
auひかり マンションを検討されている方は、申し込みをする前に是非とも最後まで目を通して参考にしてください。
auひかり マンションには6つの提供タイプがある
auひかり マンションは、マンションに導入された配線方式のタイプごとに提供タイプが異なります。
提供タイプ | 配線方式 | 通信速度 | 月額利用料 | |
---|---|---|---|---|
タイプV | 16契約以上 | VDSL方式 |
下り100Mbps |
3,800円 |
8契約以上 | 4,100円 | |||
都市機構デラックス | 東日本/西日本 | VDSL方式 |
下り100Mbps |
3,800円 |
タイプE | 16契約以上 |
イーサ方式 |
下り100Mbps |
3,400円 |
8契約以上 | 3,700円 | |||
マンション ギガ | 光ファイバー方式 |
上り1Gbps |
4,050円 | |
マンションミニ ギガ | 光ファイバー方式 |
上り1Gbps |
5,000円 | |
タイプF | 光ファイバー方式 |
下り100Mbps |
3,900円 |
光ファイバー方式で通信速度が1Gbpsのauひかり マンション ギガ、または、月額料金が安いauひかり マンション タイプEの16契約以上を契約したい方がほとんどだと思いますが、マンションによって提供タイプが決まっているので選ぶ事は出来ません。
auひかり マンション タイプV
auひかり マンション タイプVは、VDSL方式のマンションに提供されているプランになります。
16世帯以上の契約が見込まれるマンションは月額料金が3,800円、8世帯以上の契約が見込まれるマンションは月額料金が4,100円になります。
月額料金にはVDSLモデムレンタル料400円が含まれています。
最大通信速度は下り100Mbps、上り35Mbpsですが、一部マンションでは下り70Mbps、上り30Mbpsになります。
マンションの共有部分まで光ファイバーを引き込み、共有部分から各フロア住戸までは既設の電話回線用メタルケーブルを利用します。
auひかり マンションが提供されているマンションの中でVDSL方式であるタイプVが最も多く導入されています。
auひかり マンション 都市機構デラックス
auひかり マンション 都市機構デラックスは、独立行政法人都市再生機構とKDDIとの協定によりVDSL方式にて提供されているプランになります。
月額料金は3,800円、VDSLモデムレンタル料400円が含まれています。
最大通信速度は下り100Mbps、上り35Mbpsですが、一部マンションでは下り70Mbps、上り30Mbpsになります。
マンションの共有部分まで光ファイバーを引き込み、共有部分から各フロア住戸までは既設の電話回線用メタルケーブルを利用します。
UR都市機構の賃貸マンションに導入されています。
auひかり マンション タイプE
auひかり マンション タイプEは、イーサ方式のマンションに提供されているプランになります。
イーサ方式の他に、LAN配線方式やイーサネット方式とも言います。
16世帯以上の契約が見込まれるマンションは月額料金が3,400円、8世帯以上の契約が見込まれるマンションは月額料金が3,700円になります。
最大通信速度は下り100Mbps、上り100Mbpsになります。
マンションの共有部分まで光ファイバーを引き込み、共有部分から各フロア住戸までは既設のLANケーブルを利用します。
電話回線用メタルケーブルと比較して干渉が少なく安定した通信速度が出ますが、導入されている物件は多くありません。
auひかり マンション ギガ
auひかり マンション ギガは、光ファイバー方式のマンションに提供されているプランになります。
月額料金は4,050円、最大通信速度は下り1Gbps、上り1Gbpsになります。
マンションの共有部分まで引き込んだ光ファイバーを各フロア住戸まで光ファイバーで配線します。
VDSL方式やLAN方式と異なり共有部分から各フロア住戸まで光ファイバーで配線されている為、安定した通信速度が出ます。
光ファイバー方式のマンションは少なく築年数が浅いマンションに限られ、導入されている物件は多くありません。
auひかり マンションミニ ギガ
auひかり マンションミニ ギガは、光ファイバー方式の3階建て以下総戸数8戸以上の低層集合住宅に提供されているプランになります。
月額料金は5,000円、最大通信速度は下り1Gbps、上り1Gbpsになります。
提供エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部です。
マンションの共有部分まで引き込んだ光ファイバーを各フロア住戸まで光ファイバーで配線します。
VDSL方式やLAN方式と異なり共有部分から各フロア住戸まで光ファイバーで配線されている為、安定した通信速度が出ます。
現在、auひかり マンションミニ ギガの新規導入は行われておらず、導入物件はほとんどありません。
auひかり マンション タイプF
auひかり マンション タイプFは、光ファイバー方式のマンションに提供されているプランになります。
月額料金は3,900円、ONU機器レンタル料500円が含まれています。
最大通信速度は下り100Mbps、上り100Mbpsになります。
マンションの共有部分まで引き込んだ光ファイバーを各フロア住戸まで光ファイバーで配線します。
VDSL方式やLAN方式と異なり共有部分から各フロア住戸まで光ファイバーで配線されている為、安定した通信速度が出ます。
光ファイバー方式のマンションは少なく築年数が浅いマンションに限られ、導入されている物件は多くありません。
auひかり マンションの通信速度が遅い原因はVDSL方式
auひかりのマンションタイプを契約すると、その多くがVDSL方式であるauひかり マンション タイプVになります。
VDSL方式は、マンションの共有部分から各フロア住戸までは既設の電話回線用メタルケーブルを活用する為、導入のし易さから必然とauひかり マンション タイプVの割合が多くなります。
auひかりを含め、インターネット回線の最大通信速度は1Gbpsと思われている方が多く、auひかり マンションを利用されている方の中にも通信速度を誤解されている方もいます。
実際には、最も契約者が多いauひかり マンション タイプVの最大通信速度は下り100Mbpsしかなく、1Gbpsの10分の1しかありません。
auひかりを始めとした全てのインターネット回線はベストエフォート型サービスで、通信速度は技術規格上の最大値となり、実測値で100Mbpsが出る事はなく、平均すると60Mbps程度になります。
一般的にYouTubeやHullなどの動画配信サービスの視聴に必要な通信速度は10Mbps~20Mbps程度なので、auひかり マンション タイプVでも問題なく視聴出来ます。
PlayStation®4(PS4)やオンラインゲームなどを快適にプレイする場合、50Mbps~100Mbps程度の通信速度が必要となる為、auひかり マンション タイプVでは通信速度が不十分で、画面が動かなくなったり、回線が途中で途切れてしまう可能性があります。
お住まいのマンションの提供タイプを確認する方法
お住まいのマンションでauひかりの契約を検討されている方、または、引越し先のマンションでauひかりの検討されている方は、KDDI公式サイトにアクセスする事で、該当マンションの提供タイプを簡単に確認する事が出来ます。
1.KDDI公式サイト『提供エリアの検索』にアクセスします。
2.住居タイプ、郵便番号を入力します。
郵便番号が分からない場合は都道府県からも検索出来ます。
3.お住まいの地域で利用出来るマンションが表示されます。
画面に表示される内容に沿って、丁目・番地を選択していくと、お住まいの地域で利用出来るマンションが表示されます。
該当するマンション/アパートを選択し、「次へ」をクリックすると
auひかり マンション「お申し込み受付中」と表示されます。
4.提供タイプが表示されます。
このままWebで申し込むをクリックすると、希望のサービスを選択する画面が表示されます。
プロバイダ選択をチェックすると
ネット料金プラン選択に提供タイプが表示されます。
ここで表示された提供タイプ以外のプランは申し込み出来ません。
また、お住まいのマンションや引越し先のマンションが選択リストに表示されなかった場合は、auひかり マンションを申し込み出来ません。
auひかり マンションの提供対象外だった場合の対処方法
お住まいのマンションや引越し先のマンションが提供対象外だった場合は、エリア拡大されるまで待つか、他社インターネット回線を契約するしかありません。
他社インターネット回線と言っても、数十社あるインターネット回線の中から、どれを選べばいいのか悩むかと思います。
auひかりを検討していたという事は、現在、auの携帯電話を利用していて、auスマートバリューが適用出来るインターネット回線を探していたのではありませんか。
auスマートバリューとは、「auひかり」と「auひかり電話サービス」と「auスマートフォン」をセットで利用する事で、au携帯電話の利用料金から毎月最大2,000円割引になるサービスです。
auひかり1回線につき、au携帯電話が合計10台まで対象になるので、複数台所有されている方やご家族でau携帯電話を利用されている方は、大幅割引になります。
auスマートバリューは、auひかり以外にも適用されるインターネット回線があります。
地域別に、auスマートバリューが適用される、おすすめインターネット回線をご紹介します。
東海地方
東海地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)でおすすめのインターネット回線は、『コミュファ光』になります。
ライフスタイルに合わせて、3段階に分かれた通信速度から選べます。
コミュファ光がエリア外の場合、おすすめのインターネット回線は、『ビッグローブ光』になります。
NTTが提供するフレッツ光と同じ回線なので、提供エリアは日本全国です。
近畿地方
関西2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)および、福井県でおすすめのインターネット回線は、『eo光』になります。
格安SIM(MVNO)で人気がある「mineo」の提供会社でもあるケイ・オプティコムが運営しています。
eo光がエリア外の場合、おすすめのインターネット回線は、『ビッグローブ光』になります。
IPv6オプションにより、ネットワーク混雑が解消され、夜間でも快適にインターネットが利用出来ます。
中国地方
中国地方(山口県、島根県、鳥取県、広島県、岡山県)でおすすめのインターネット回線は、『メガ・エッグ光』になります。
中国地方在住の方以外には馴染みがないかもしれませんが、J.D.パワー2018年日本固定ブロードバンド回線サービス顧客満足度調査において、中国エリアで総合満足度第1位を受賞しています。
メガ・エッグ光がエリア外の場合、おすすめのインターネット回線は、『ビッグローブ光』になります。
2017年1月31日に、KDDIが株式を100%取得し、KDDIのグループ会社になりました。
四国地方
四国地方(香川県、徳島県、高知県、愛媛県)でおすすめのインターネット回線は、『ピカラ光』になります。
メガ・エッグ光と同様に、四国地方在住の方以外には馴染みがないかもしれませんが、J.D.パワー2018年日本固定ブロードバンド回線サービス顧客満足度調査において、四国エリアで総合満足度第1位を受賞しています。
ピカラ光がエリア外の場合、おすすめのインターネット回線は、『ビッグローブ光』になります。
利用料金が毎月最大2,000円安くなるauスマートバリューだけでなく、毎月最大1,200円安くなるauセット割も提供しています。
auセット割は、au携帯電話が1台しか対象になりませんが、ひかり電話に加入する必要がありません。
全国その他
auひかりも、地域限定の電力系通信事業者もサービス提供エリアだった場合のおすすめのインターネット回線も、『ビッグローブ光』になります。
ファミリータイプ:月額4,980円
マンションタイプ:月額3,980円
ビッグローブ光正規代理店から申し込むと、最短2ヵ月後に25,000円のキャッシュバックが貰えます。
まとめ
auひかり マンションは、マンションに導入されている配線方式によって提供タイプが決まってしまいます。
auひかりに限らず、インターネット回線ではマンションの構造や環境により提供可能な料金プランが決まっている為、1Gbpsの高速回線を契約したくても、最大通信速度が100MbpsのVDSL方式しか契約出来ない場合が多々あります。
マンションで1Gbpsの高速回線が契約出来るのは、築年数が比較的浅い光ファイバー方式が採用されている一部のマンションだけになります。
これから引越し先のマンションを探す場合は、マンションを契約する前に1Gbpsの高速回線が契約出来るか事前に調べてみるのもひとつの手段です。
auひかり マンションを申し込む際は、一番お得なKDDI正規代理店であるNEXTがおすすめです。