NURO光 for TEPCO
これまで家庭や商店向けの電気は、東京電力や関西電力などの各地域の電力会社だけが販売しており、電気をどの会社から買うか選ぶ事が出来ませんでした。
2016年4月1日から始まった電力の小売り全面自由化により、様々な事業者が電気の小売市場に参入し、全ての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択出来るようになりました。
電気の小売事業への参入者が増える事で顧客獲得の競争が活性化し、電気とガス、電気と携帯電話、電気とインターネットなどの組み合わせによるセット割引やポイントサービスが登場しています。
NURO光でも、電力の小売り全面自由化に伴い、電力とインターネット通信のセット販売として東京電力と業務提携し、東京電力エナジーパートナーと契約中の方を対象にした「NURO光 for TEPCO」のサービスが提供開始されました。
ここでは、NURO光 for TEPCOの利用料金やサービス内容、実施中のキャンペーン情報などを分かりやすく説明していきます。
NURO光 for TEPCOを検討中の方や、興味をお持ちの方は、是非とも最後まで目を通してください。
電力会社とインターネット通信
電気とインターネット通信のセット販売と聞いても、いまいちピンと来ない方も多いかと思いますが、実は電力会社がインターネットサービスを提供するのは一般的なのです。
電力会社は自社のインフラ整備のために自主回線を敷設しており、その光ファイバー網を使用して、電力系通信事業者や光ファイバーを借用した通信事業者がインターネットサービスを提供しています。
- 関西電力の管轄地域(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)
関西電力の完全子会社である、ケイ・オプティコムが運営する『eo光』
- 中部電力の管轄地域(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)
中部電力系列である、中部テレコミュニケーションが運営する『コミュファ光』
- 中国電力の管轄地域(山口県、島根県、鳥取県、広島県、岡山県)
中国電力の完全子会社である、エネルギア・コミュニケーションズ(通称:エネコム)が運営する『メガ・エッグ光』
- 四国電力の管轄地域(香川県、徳島県、高知県、愛媛県)
四国電力の完全子会社である、STNetが運営する『ピカラ光』
- 九州電力の管轄地域(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)
九州電力の完全子会社である、QTnetが運営する『BBIQ光』
- 沖縄電力の管轄地域(沖縄県)
沖縄電力系列である、沖縄通信ネットワーク(OTNet)を子会社化した沖縄セルラー電話が運営する『auひかり ちゅら』
電力系通信事業者は、地域限定なので、管轄地域にお住まいの方以外は馴染みがないかもしれませんが、「RBBブロードバンドアワード」や「J.D.パワー日本固定ブロードバンド回線サービス顧客満足度調査」にて各エリアで1位を獲得するなど、多くのユーザーから高い評価を得ています。
ここで、東京電力の管轄地域でインターネットサービスが提供されていない事に対して疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
東京電力もかつては「TEPCOひかり」という光ファイバー接続サービスを提供していました。
しかし、NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光との顧客獲得争いに勝てず、東京電力は通信事業から撤退する事となり、2007年1月1日をもってTEPCOひかり事業はKDDIに統合されました。
電力の小売り全面自由化に伴い、東京電力は再び自社でインターネットサービスを提供するのではなく、ソニーネットワークコミュニケーションズと業務提携し、NURO光と電力のセット販売である「NURO光 for TEPCO」を提供する事になったのです。
NURO光 for TEPCOはお得なのか!?
ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する「NURO光」と東京電力との業務提携により提供する「NURO光 for TEPCO」では、どちらがお得なのでしょうか。
NURO光 | NURO光 for TEPCO | |
---|---|---|
月額基本料金 | 4,743円 | 4,743円 |
基本工事費 | 40,000円(1,333円×30ヵ月) | 40,000円(1,333円×30ヵ月) |
工事費相当分割引 | 1,334円割引×30ヵ月 | 1,334円割引×30ヵ月 |
契約事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
契約期間 | 2年間の継続契約 | 2年間の継続契約 |
契約解除料 | 9,500円 | 9,500円 |
特典 | So-net設定サポートサービス1回無料(通常9,000円) | 300円割引×24ヵ月 |
キャッシュバック | 35,000円 | 15,000円または20,000円 |
月額利用料金
NURO光とNURO光 for TEPCOの毎月の支払金額を比較してみましょう。
【利用開始月】
- NURO光
月額基本料金4,743円の日割+契約事務手数料3,000円
- NURO光 for TEPCO
月額基本料金4,743円の日割+契約事務手数料3,000円
【1ヵ月目】
- NURO光
月額基本料金4,743円+工事費1,333円ー1,334円割引=4,742円
- NURO光 for TEPCO
月額基本料金4,743円+工事費1,333円ー300円割引=5,776円
【2ヵ月目から24ヵ月目】
- NURO光
月額基本料金4,743円+工事費1,333円ー1,334円割引=4,742円
- NURO光 for TEPCO
月額基本料金4,743円+工事費1,333円ー1,334円割引ー300円割引=4,442円
【25ヵ月目から30ヵ月目】
- NURO光
月額基本料金4,743円+工事費1,333円ー1,334円割引=4,742円
- NURO光 for TEPCO
月額基本料金4,743円+工事費1,333円ー1,334円割引=4,742円
【31ヵ月目】
- NURO光
月額基本料金4,743円
- NURO光 for TEPCO
月額基本料金4,743円ー1,334円割引=3,409円
【32ヵ月目以降】
- NURO光
月額基本料金4,743円
- NURO光 for TEPCO
月額基本料金4,743円
基本工事費40,000円は利用開始翌月から1,333円×30ヵ月の分割払いになります。
しかし、公式キャンペーンである「工事費相当分割引」の適用により1,334円×30ヵ月の割引となり、基本工事費は実質無料です。
NURO光は利用開始翌月となる1ヵ月目から割引が適用になりますが、NURO光 for TEPCOは利用開始翌々月となる2ヵ月目から割引が適用されます。
利用開始翌月から24ヵ月の300円割引により、支払金額はNURO光 for TEPCOの方が7,200円安くなります。
キャッシュバック
NURO光は、公式特設サイトからの申し込みで35,000円のキャッシュバックが受け取れます。
公式キャンペーンなのでオプションサービスへの加入は一切不要で、開通月から4ヵ月後の中旬に現金にて受け取れます。
NURO光 for TEPCOは、インターネット回線のみの申し込みで15,000円のキャッシュバックが受け取れます。
NURO光でんわへの同時申し込みで、20,000円のキャッシュバックが受け取れます。
キャッシュバックは、NURO光と同様に開通から4ヵ月後の中旬に現金にて受け取れます。
NURO光 for TEPCOより公式の方がお得
NURO光 for TEPCOは、利用開始翌月から24ヵ月の300円割引により、公式よりも7,200円安くなりますが、キャッシュバック金額が公式は35,000円に対して、NURO光 for TEPCOは15,000円または20,000円しか受け取れません。
さらに、公式は通常9,000円のSo-net設定サポートサービスが1回無料で利用可能で、インターネットの初期設定が苦手な方には、より一層、公式の方がお得になります。
おうち割 光セット
SoftBank携帯電話を利用中の方が、NURO光でんわとセットで「NURO光」または「NURO光 for TEPCO」を契約すると、SoftBank携帯電話の利用料金が永年毎月最大1,000円割引になります。
NURO光でんわの月額基本料金は関東500円、東海・関西300円です。
NURO光 for TEPCOの申し込み条件と申し込み方法
NURO光 for TEPCOには申し込み条件があり、申し込み窓口も限られています。
申し込み条件
NURO光 for TEPCOは、東京電力エナジーパートナーと契約中の方を対象としたサービスで、申し込みには条件があります。
- 東京電力エナジーパートナーの新料金プラン「プレミアム・スタンダード」に加入
- 東京電力エナジーパートナーが提供する「でんき家計簿」に会員登録
NURO光 for TEPCOへの申し込みと同時に、いずれかの手続きを行う必要があります。
申し込み方法
NURO光 for TEPCOは代理店経由でのみ申し込みを受け付けています。
NUROサポートデスクに連絡のうえ、担当オペレーターに必要情報を伝えると、提携代理店より折り返しの連絡が来ます。
【NUROサポートデスク】
0120-65-3810
受付時間は9:00~18:00(1月1日、2日およびSo-netのメンテナンス日を除く)になります。