NURO光 vs SoftBank光
ソフトバンクのiPhone、スマートフォン、携帯電話を利用中の方にとって、毎月最大1,000円割引になる「おうち割 光セット」が適用出来るNURO光とSoftBank光は魅力的な乗り換え先です。
しかし、同じ「おうち割 光セット」が適用される以上、どちらを選べばいいのか決定的となる判断材料に欠けてしまい、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、NURO光とSoftBank光の違いに注目して、月額基本料金は勿論の事、提供エリアや通信速度、サービス内容を徹底的に比較していきます。
NURO光とSoftBank光、どちらのインターネット回線を契約するか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
NURO光とSoftBank光の料金比較
まずは、NURO光とSoftBank光の月額基本料金と初期費用を比較してみましょう。
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NURO光G2V |
SoftBank光(戸建住宅) |
SoftBank光(集合住宅) |
---|---|---|---|
月額基本料金 |
4,743円 |
5,200円 |
3,800円 |
光でんわ |
関東500円 東海・関西300円 |
500円 |
500円 |
基本工事費 |
40,000円 |
24,000円 |
24,000円 |
契約事務手数料 |
3,000円 |
3,000円 |
3,000円 |
契約期間 |
2年間 |
2年間 |
2年間 |
契約解除料 |
9,500円 |
9,500円 |
9,500円 |
月額基本料金
NURO光とSoftBank光を比較するうえで、一番気になるのは月額基本料金だと思います。
インターネット料金は、毎月支払うものなので少しでも安い通信事業者と契約したいところです。
戸建住宅では月額にして467円、一年間で5,604円、NURO光の方が安くなります。
ところが、マンションやアパートなどの集合住宅に関しては、SoftBank光の方が月額943円、一年間で11,316円も安くなります。
月額基本料金の差額だけを見ると大したことはありませんが、一年間に換算すると見過ごせない金額になります。
ただし、月額基本料金にのみ注目すると、インターネット環境全体の支払額が予想以上に高額となる場合があるので注意が必要です。
インターネットに接続するには、インターネット回線、及び、プロバイダと契約すれば問題はありません。
ですが、快適、かつ、安全にインターネット生活を送るには、別途、無線LAN親機とセキュリティサービスが必要になります。
デスクトップのパソコンは、LANケーブルで有線接続する場合が多いですが、ノートパソコン、iPhone、スマートフォン、タブレットなどの持ち運びが出来る端末は無線LANで接続する場合がほとんどです。
無線LANで接続するには、無線LANルーターやWi-Fiルーターと呼ばれる無線LAN親機を内蔵した機器が必要となります。
無線LAN規格「IEEE802.11ac」に対応している無線LAN親機を家電量販店などで購入した場合は5,000円から10,000円の出費となります。
NURO光は、無線LAN親機の機能が、So-netから無料提供されるONU(光回線終端装置)に内蔵されており、新たに購入したり、レンタルする必要がありません。
また、マルウェアへの感染や情報漏洩を防ぐためには、セキュリティサービスのインストールが必須になっています。
公式ストアで購入した場合は一年間で3,000円から6,000円程度が相場となるセキュリティソフトですが、NURO光では、1年4,980円、3年12,150円にて販売されている最大5台までインストール可能なカスペルスキーセキュリティが月額基本料金に含まれています。
このように、利用環境に応じて、別途、購入やレンタルが必要となる機器などの料金を加味したうえで月々の支払額を比較する事が重要になります。
光でんわ
ソフトバンクのiPhone、スマートフォン、携帯電話の利用料金が割引になる「おうち割 光セット」を適用させるには、光でんわへの加入が必須になります。
NURO光の場合は、月額基本料金が関東500円、東海・関西300円の「NURO光でんわ」へ申し込みしないと、「おうち割 光セット」を適用させる事が出来ません。
「NURO光でんわ」の契約に際して、別途、初期費用として回線工事費3,000円がかかります。
NTTの一般固定電話(加入電話/加入電話・ライトプラン/INSネット®64/INSネット®64・ライト)を利用中の方、または、NTTの一般固定電話で発番された電話番号で他社ひかり電話を利用されている方は、番号ポータビリティは(LNP)で現在お使いの電話番号がそのまま「NURO光でんわ」でも使えます。
NTT東日本・西日本のひかり電話(光IP電話)や他社の光電話で発番した電話番号を利用中の方は、「NURO光でんわ」で現在お使いの電話番号を継続利用する事は出来ません。
SoftBank光の場合は、おうち割 光セット SoftBank光サービス特典への加入が必須になります。
オプションサービス |
月額利用料金 |
|||
---|---|---|---|---|
光BBユニット |
Wi-Fiマルチパック または Wi-Fi地デジパック |
ホワイト光電話 |
基本プラン |
500円 |
基本プランα |
1,000円 |
|||
だれとでも定額 |
1,500円 |
|||
光電話(N) および BBフォン |
基本プラン |
500円 |
||
スマート基本プラン |
1,500円 |
|||
BBフォン |
500円 |
おうち割 光セット SoftBank光サービス特典の月額利用料金は500円から1,500円となり、申し込みする事によって、「おうち割 光セット」を適用させる事が出来るようになるだけでなく、無線LANでの接続も可能となります。
契約に際して、月額利用料金とは別に初期費用がかかります。
ホワイト光電話は1,000円から3,000円、光電話(N)は0円から10,000円、BBフォンは無料です。
NTTの一般固定電話を利用中の方、または、NTTの一般固定電話で発番された電話番号で他社ひかり電話を利用されている方は、番号ポータビリティ(LNP)で現在お使いの電話番号がそのまま「ホワイト光電話」または「光電話(N)」でも使えます。
NTT東日本・西日本のひかり電話(光IP電話)を利用されている方は、番号ポータビリティ(LNP)で現在お使いの電話番号がそのまま「光電話(N)」でも使えます。
ホワイト光電話では使えません。
また、他社の光電話で発番した電話番号を利用中の方は、現在お使いの電話番号を継続利用する事は出来ません。
基本工事費
NURO光の基本工事費は、40,000円と他社インターネット回線と比較しても高額になっています。
通常であれば1,333円×30ヵ月の分割で請求される基本工事費ですが、「工事費相当分割引」の適用により、1,334円×30ヵ月の割引となり、基本工事費が実質無料となります。
SoftBank光の基本工事費は、フレッツ光から転用手続きの場合は無料、新規申込で立ち会い工事ありの場合は24,000円または9,600円、立ち会い工事なしの場合は2,000円となっています。
他社インターネット回線から乗り換えの場合は、「SoftBank光 乗り換え新規でキャッシュバック/割引きキャンペーン」の適用により「1,000円×最大24ヵ月割引」または「最大24,000円キャッシュバック」となり、基本工事費が実質無料となります。
どちらも、基本工事費が無料になったわけではなく、実質無料になっただけなので、分割払いの途中で解約した場合は、工事費の残債を支払う必要があります。
契約期間と契約解除料
NURO光、SoftBank光、共に、2年間の継続契約となり、更新月以外で解約した場合は契約解除料として9,500円が発生します。
ただし、NURO光とSoftBank光では、更新月が異なります。
NURO光の場合は、開通月を1ヵ月目として2年継続契約期間満了月の翌月である25ヵ月目が更新月になります。
SoftBank光の場合は開通月を1ヵ月目として2年継続契約期間満了月である24ヵ月目が更新月になります。
更新月が、契約期間満了月か契約期間満了月の翌月かの違いがあると言う事を頭の片隅にでも入れておきましょう。
NURO光とSoftBank光のサービス比較
続いては、NURO光とSoftBank光のサービス内容とスペックを比較してみましょう。
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NURO光 |
SoftBank光 |
---|---|---|
提供エリア |
関東・東海・関西 |
全国 |
光回線の種類 |
ダークファイバー |
光コラボレーション |
最大速度 |
下り2Gbps/上り最大1Gbps |
上り下り最大1Gbps |
無線LAN |
標準装備(無料) 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n/ac |
有料 802.11a/b/g/n/ac |
無線LAN伝送速度 |
450Mbps 1.3Gbps |
866.7Mbps 1.3Gbps |
セキュリティサービス |
標準装備(無料) |
有料 |
プロバイダ |
So-net |
Yahoo!BB |
メール |
標準装備(無料) |
有料 |
乗り換えサポート |
なし |
最大10万円 |
提供エリア
NURO光のサービス提供エリアは
- 関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県)
- 東海(愛知県、静岡県、岐阜県、三重県)
- 関西(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県)
になります。
2013年4月のサービス開始当初は、関東地方のみで提供されていましたが、2018年1月にエリアが拡大され、関東・東海・関西で利用出来るようになりました。
SoftBank光は、NTT東日本・西日本のフレッツ光の回線を利用している事から、全国どこでも利用出来ます。
光回線の種類と通信速度
SoftBank光は、NTT東日本・西日本が提供している光回線の卸売サービス、光コラボレーションと呼ばれるものです。
フレッツ光の回線をそのまま利用して提供しているので、サービス内容やスペックはフレッツ光と同等になります。
国内の光回線では主流となっているGE-PON技術が採用されていて、通信速度は上り下り最大1Gbpsです。
NURO光は、NTT東日本・西日本が敷設した光回線のうち、需要を超過して未使用状態にあるダークファイバーを利用しています。
光コラボレーションは、光回線だけでなくNTT局内に設置されるOLT(光回線終端装置)や局外に設置される分岐装置(光スプリッタ)に至るまで、全てNTT東日本・西日本が設置したものを流用しますが、ダークファイバーは、NTT東日本・西日本が敷設した光回線をレンタルする以外は、OLT、分岐装置の設置は勿論の事、ネットワークシステムの構築まで、NURO光の運営会社であるソニーネットワークコミュニケーションズが用意しています。
また、GE-PONではなく、国際標準規格であるG-PONを採用する事により、通信速度は下り最大2Gbps、上り最大1Gbpsとなっています。
無線LAN親機と伝送速度
NURO光は、月額基本料金に無線LAN親機が含まれています。
宅内に設置される光コンセントと接続するONU(光回線終端装置)がホームゲートウェイタイプと呼ばれるもので
- ONU
- ルーター
- 無線LAN親機
の機能を兼ね備えています。
ONUは、無線LAN規格「802.11a/b/g/n/ac」に対応する伝送速度1.3Gbpsのタイプと、無線LAN規格「802.11a/b/g/n」に対応する伝送速度450Mbpsのタイプの2種類が用意されています。
ONUの種類を選ぶ事は出来ませんが、旧型である「802.11a/b/g/n」対応のものが設置された場合は、サポートデスクに問い合わせる事で、新型である「802.11a/b/g/n/ac」対応のものと無料で交換出来ます。
SoftBank光は、無線LAN親機は有料になります。
ソフトバンクが提供する光BBユニットと、NTTが提供するホームゲートウェイ(N)の2種類があります。
契約する状況によりレンタル料金は異なりますが、光BBユニットは月額1,457円、ホームゲートウェイ(N)は月額0円から750円です。
この金額は、あくまでも通常料金でレンタルした場合で、おうち割 光セット SoftBank光サービス特典を適用させると、ひかり電話の月額基本料金も込みで光BBユニットが月額500円~になります。
光BBユニットは、無線LAN規格「802.11a/b/g/n/ac」に対応していて伝送速度は866.7Mbps、ホームゲートウェイ(N)も無線LAN規格「802.11a/b/g/n/ac」に対応していて伝送速度は1.3Gbpsになります。
ホームゲートウェイ(N)が1.3Gbpsまで通信可能ですが、SoftBank光の最大通信速度が1Gbpsである為、それ以上の速度が出る事はありません。
セキュリティサービス
NURO光は、月額基本料金に、カスペルスキーセキュリティが含まれています。
Windows、Mac、Androidの3つのOSに対応し、お好きな組み合わせで最大5台までインストール出来ます。
iPhoneやiPadに搭載されているiOSには対応していないのでご注意ください。
カスペルスキー社が運営する公式サイトでは同等品が月額599円、または、1年4,980円、2年9,250円、3年12,150円で販売されています。
これだけのサービスが月額基本料金に含まれていて、大変お得になっています。
SoftBank光は、セキュリティサービスをインストールするには有料オプションへの申し込みが必要になります。
Windows、Mac、Android搭載端末、組み合わせ自由で3台までインストール出来る「BBセキュリティ powered by Symantec Plus」が月額570円です。
シマンテックストアでは、Windows、Mac、Android、iOS対応で最大3台までインストール出来る同等品が1年版5,480円、3年版14,380円で販売されています。
iPhoneやiPadを利用されている方は、有料オプションに加入するよりも、シマンテックストアで購入する事をおすすめします。
プロバイダとメールアドレス
NURO光のプロバイダは、サービス提供元であるソニーネットワークコミュニケーションズが運営しているSo-netになります。
インターネット回線とプロバイダが一体型なので、他のプロバイダを選択する事は出来ません。
月額基本料金にSo-netのメールアドレス(xxx@xxx.so-net.ne.jp)が1つ無料で付いてきます。
SoftBank光のプロバイダは、サービス提供元であるソフトバンクが運営しているYahoo!BBになります。
NURO光と同様に、インターネット回線とプロバイダが一体型なので、他のプロバイダを選択する事は出来ません。
月額基本料金にメールアドレスは含まれておらず、Yahoo!BBのメールアドレス(xxx@ybb.ne.jp)を取得したい場合は有料オプションサービス「Yahoo!BB基本サービス」に加入する必要があります。
Yahoo!BB基本サービスの月額利用料金は、スタンダードが300円、プレミアムが550円です。
Yahoo!のメールアドレスとして有名な「xxx@yahoo.co.jp」はフリーメールアドレスなので、プロバイダとは関係なく無料で取得出来ます。
乗り換えサポート
SoftBank光は、他社インターネット回線から乗り換えの際に、他社インターネット解約時に発生する違約金、撤去費用の場合は最大10万円、他社モバイルブロードバンド機器代金の残債の場合は最大4.2万円が郵便振替にて還元されます。
課金開始月を1ヵ月目として5ヵ月目の末日までに、違約金、撤去費用の金額が確認出来る証明書を専用Webページからアップロード、または、証明書貼付シートにコピーを貼付し、提出する事で、6ヵ月目下旬より順次、郵便為替にて発送されます。
還元されるまでに6ヵ月以上かかる為、一時的に違約金などは立て替える必要がありますが、更新月のタイミングが合わずに乗り換えを躊躇されている方には、大変お得なキャンペーンとなっています。
NURO光では、乗り換えサポートのようなキャンペーンは提供されていません。
まとめ
NURO光とSoftBank光の月額基本料金や初期費用、サービス内容やスペックを詳細に比較していきましたがいかがでしたでしょうか。
通信速度重視の方は!?
通信速度が重要な、オンラインゲームや動画の視聴などを快適に楽しみたい方にはNURO光がおすすめになります。
NURO光は2Gbps、SoftBank光は1Gbps、最大通信速度に2倍の差があるだけでなく、SoftBank光はフレッツ光の回線を利用しているので通信回線の混雑は避ける事が出来ず、夜間や土日祝日と言ったインターネットの利用者が増える時間帯の平均通信速度に大きな差が出ます。
月額利用料金重視の方は!?
毎月の支払いになるので、月額基本料金が少しでも安い方がいいと言う方は、戸建住宅にお住いの場合はNURO光、集合住宅にお住いの場合はSoftBank光がおすすめになります。
ただし、NURO光にも集合住宅向けの「NURO光 for マンション」というプランが用意されています。
既に「NURO光 for マンション」の設備が導入されている物件、または、エントリーが4人以上のマンションという条件付きになりますが、条件を満たした場合は月額1,900円から2,500円と破格の料金で利用出来ます。
また、「おうち割 光セット」を適用させない場合は、SoftBank光の無線LAN機器のレンタル料金が高額になる為、戸建住宅だけでなく、集合住宅にお住まいの方も、NURO光の方が月々のインターネット環境に支払う料金は安くなります。
NURO光 vs SoftBank光
関東・東海・関西にお住まいの方は、基本的にはNURO光の方がお得という結果になりました。
ただし、地域によっては、提供されていない場合もありますので、生活スタイルやお住いの環境に合わせて、利用するインターネット回線を検討してください。
NURO光のサービス内容の詳細は『NURO光』でご紹介しています。
申し込みは、NURO光公式特設ページからが一番お得になっています。
SoftBank光のサービス内容の詳細は『SoftBank光』でご紹介しています。
代理店経由で申し込むと、公式キャンペーンに加えて代理店特典まで受け取れ、大変お得です。