独自回線とは
自社で光回線を敷設している企業は
- 日本電信電話(NTT)
- 旧一般電気事業者10社(北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)
- 旧道路関係四公団(東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路、首都高速道路、阪神高速道路、本州四国連絡高速道路)
- 鉄道事業者
- CATV事業者
- 水道局
などがあげられます。
その中で、日本電信電話株式会社(NTT)以外の企業が独自で敷設している光回線のことを一般的に独自回線と呼びます。
これら事業者は基本的には自社のインフラ整備のために光回線を敷設していますが、旧一般電気事業者10社の出資で設立された電力系通信事業会社グループ(PNJグループ)は、電力系通信事業者としての強みを生かして、地域に根ざす企業や自治体からグローバルに展開する大企業に至るまで、幅広い顧客の支持を集めてサービスを展開しています。
一般家庭や中小企業にサービス提供している企業の殆どを電力系通信事業者が占めていることから、独自回線の事を電力系とも呼びます。
電力系通信事業者
北海道電力系
北海道総合通信網株式会社(HOTnet)
東北電力系
東北インテリジェント通信株式会社(TOHKnet)
東京電力系
KDDI株式会社
東京電力の子会社でありPNJグループの幹事会社でもあった株式会社パワードコムを2006年1月1日に吸収合併したことにより、KDDIがPNJグループの幹事会社になりました。
その為、PNJグループが提供しているインターネット回線では、業務提携により「auスマートバリュー」が適用できます。
また、当時は東京電力がKDDIの大株主であったこともあり、2007年1月1日に東京電力の通信事業撤退に伴い、「TEPCOひかり」事業がKDDIに移管され、『auひかり』は、東京電力が敷設した独自回線とNTTが敷設したダークファイバーの併用でサービスが提供されています。
中部電力系
中部テレコミュニケーション株式会社(CTC)
東海地方4県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)で『コミュファ光』を提供しています。
2008年4月にKDDIの子会社になりましたが、コミュファ光は独自ブランドとして存続されており、auひかりとの統合も予定されていません。
北陸電力系
北陸通信ネットワーク株式会社(HTNet)
関西電力系
株式会社ケイ・オプティコム(K-OPT)
近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)および、福井県で『eo光』を提供しています。
格安SIM(MVNO)で人気がある「mineo」のサービス提供会社でもあります。
中国電力系
株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)
中国地方5県(山口県、島根県、鳥取県、広島県、岡山県)で『MEGA EGG光』を提供しています。
四国電力系
株式会社STNet(エスティネット)
四国地方4県(香川県、徳島県、高知県、愛媛県)で『ピカラ光』を提供しています。
九州電力系
株式会社QTnet(キューティーネット)
九州地方7県(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)で『BBIQ光』を提供しています
沖縄電力系
沖縄通信ネットワーク株式会社(OTNet)
2010年1月に沖縄セルラー電話株式会社の子会社となったため、KDDIの孫会社になりました。
2010年3月より沖縄セルラー電話に独自回線を提供することにより『auひかり ちゅら』のサービスが開始されました。